格安SIMの中でも大手携帯電話会社のサブブランドであり、圧倒的な安心感があることからワイモバイルとUQモバイルを検討している人は多いのではないでしょうか?
しかし、ワイモバイルとUQモバイルはどちらも似たような料金やサービスなので、どちらにするか迷いますよね。そこで、この記事では以下の疑問を解消しつつ、それぞれのサービスの特徴を解説していきます。
《知りたいこと》
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ワイモバイルとUQモバイルの違いは?格安SIM2社徹底比較

ワイモバイルとUQモバイルにはどのような違いがあるの?

一番の違いは基本プランに「無料通話分」が含まれているかどうかだよ。ワイモバイルは基本プランに無料通話分や特典などが最初から盛り込まれています。一方でUQモバイルは必要に応じて自分でオプションを追加していくことができます。
ワイモバイルとUQモバイルを比較すると、ワイモバイルは初めて格安SIMにする人でも使いやすい格安SIMです。また、日頃からちょっとした通話が多い人やpaypayをよく利用する人もおすすめです。
一方のUQモバイルは基本料金が安く、通信速度が速いのが特徴です。また、6月1日より、「スマホプランR」がスタート。スマホプランMの価格でデータ容量が増量、データ容量超過後の速度も300kbpsから1Mbpsに改善されています。
ワイモバイルも7月1日より「スマホベーシックプランM」「スマホベーシックプランR」のデータ容量超過後の速度が128kbpsから1Mbpsに改善、「スマホベーシックプランM」のデータ容量が9GB⇒10GBに増量予定です。
【ワイモバイルとUQモバイルの違いは?】
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ワイモバイル | UQモバイル |
総合評価 |
10分かけ放題付きがうれしい!通話する人におすすめ |
基本料金の安さと安定した高速通信が魅力! |
月額基本料金 /
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S 2,680円/月(3GB) |
S 1,980円/月(3GB) |
M 3,680円/月(9GB) |
R 2,980円/月(10GB) |
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R 4,680円/月(14GB) |
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通信速度 |
常に速い |
常に速い |
通話 |
・10分以内の音声通話かけ放題が基本プランに付帯 |
・基本プランに無料通話分はなし |
データ |
× |
○ |
高速 / 低速モード切り替え |
× |
○ |
割引オプション |
・家族割引サービス |
・家族割引サービス |
解約金 / 2年縛り |
なし |
なし |
店舗数 |
約880店舗 |
約180店舗 |
※価格は税別
※2020年の学割の新規受付はいずれも終了しています
※情報は執筆時点のものです
ワイモバイルを選ぶメリット
ワイモバイルは基本プランに1回あたり10分以内の通話がかけ放題になるサービスや追加料金無しでヤフープレミアム会員になれる特典などが付帯しています。店舗数も多く、サポート体制も整っているので、格安SIMの中で最も大手携帯電話会社に近い存在と言えます。
初めて格安SIMへ乗り換えをする人でも乗り換えしやすく、これから格安SIMへ乗り換えをしようと考えている人におすすめの格安SIMです。
また、2020年7月1日より以下のような変更があります。
・スマホベーシックプランMとRのデータ容量超過後の速度が128kbpsから1Mbpsで使い放題に。
・「スマホベーシックプランM」のデータ容量が9GBから10GBに増量。
1Mbpsの速度は、画質にこだわらなければ動画も観られることのできる通信速度です。スマホベーシックプランSの場合はデータ容量超過後の速度が128kbpsのまま。
また、本家Softbankと同様に追加料金無しでヤフープレミアム会員に登録できたり、自宅の光回線(Softbank光/SoftBank Air)とセットで利用するとさらに安くなります。自宅の回線がSoftbankだという人や、日頃からヤフージャパンのサービスを利用している人に大きなメリットがあります。
UQモバイルを選ぶメリット
UQモバイルは基本プランの料金がシンプルで分かりやすく、リーズナブルな点に大きな特徴があります。通話定額オプションや子供や高齢者の見守りオプションなどのサービスも充実しているので、基本プランにオプションを組み合わせることで、あらゆる人のニーズに応対できる柔軟性があります。
また、速度制限時がかかっても1Mbps(SNSなどが問題なくできる速度)の速度で通信ができるのもUQモバイルの大きな特徴です。
ワイモバイルと同様に、WiMAXとセットで利用することで、割引を受けることもできます。テレワークや一人暮らしをしているなどの理由で、WiMAXを利用しているもしくは利用を検討している人にもおすすめの格安SIMです。
>>お知らせ<< 2020年6月1日よりお得な新プラン「スマホプランR (10GB)」がスタートしています。それにともない、「スマホプランM」「スマホプランL」の新規申し込みが終了しています。「スマホプランR」の詳細はこちら(別記事)をご覧ください。 |
ワイモバイルとUQモバイルの料金比較!安いのはUQモバイル

ワイモバイルやUQモバイルの料金は1年目と2年目でどれくらい変わるの?

両者とも料金体系にはほとんど違いはないよ。ただ、ワイモバイルは新規 or 乗り換えで契約した場合には最初の6ヶ月間はお得に利用できます。
ワイモバイルでは新規もしくはMNPで乗り換えをした場合には「新規割」という割引が適用され、最初の6ヶ月間のみお得(毎月700円割引)に利用できます。なお、ワイモバイルとUQモバイルのプランSを契約した場合の両社の料金体系の推移は次のようになっています。
【ワイモバイルとUQモバイルの料金比較(Sプラン)】
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ワイモバイル |
UQモバイル |
最初の6ヶ月 |
1,980円(3GB+1GB) |
1,980円(3GB) |
1年目 |
2,680円(3GB+1GB) |
1,980円(3GB) |
2年目 |
2,680円(3GB) |
1,980円(3GB) |
※価格は税別
こうして両社を比較すると、最初の6ヶ月間はワイモバイルに優位性があり、契約から1年間は毎月+1GBのデータ通信量が特典として付与されるため、データ通信量をよく行う場合にはワイモバイルがお得ですね。一方でUQモバイルも通話定額オプションに加入し、au IDに登録をすることで1年間はデータ通信量が無料で毎月+1GBとなります。
年単位で月額料金を比較するとUQモバイルのほうが年間で4,200円安く、2年間では12,600円も安く利用できます。特典や無料通話分が必須か否かを検討して選ぶと良いでしょう。
ワイモバイルとUQモバイルの通信速度はどちらも速いが、僅差でUQモバイルが速い

格安SIMは通信速度が遅いと言われているけど、ワイモバイルとUQモバイルはどうなの?

どちらも格安SIMでは最速クラスの速度で、快適に通信ができるよ。通信回線が混雑する時間帯でもYou Tubeなどがバッチリ視聴できます。
格安SIMは大手携帯電話会社から通信回線を借りてサービスを提供しているため、利用できる通信網に限りがあります。そのため、通信回線が混雑する12時~13時の時間帯や19時~21時の時間帯などには通信速度が極端に遅くなってしまうことがあります(下記のように交通渋滞が起こるイメージです)。
その点、ワイモバイルやUQモバイルは大手携帯電話会社のサブブランドということもあって優先的に通信回線が割り当てられているため、通信回線が安定していて通信回線が混雑する時間帯でも安定した通信が可能となっています。
他社では回線混雑時には速度が1Mbps前後まで低下してしまうケースも珍しくありませんが、ワイモバイルやUQモバイルでは回線混雑時でも安定した速度で通信ができます。特にUQモバイルは平日の混雑時でも通信速度がau回線と同じくらいの速さで利用できます。サクサク使いたい人はUQモバイルを選ぶほうが良いでしょう。
家族で使うならワイモバイルとUQモバイルどちらがお得か?

家族で乗り換えを考えているんだけど、どちらがお得に利用できるの?

ワイモバイルもUQモバイルも家族割引や学割があるので、家族割引でお得に利用できます。なお両社とも特典や割引の内容はほぼ同じとなっています。
ワイモバイルもUQモバイルも家族割引や学割があり、家族単位で乗り換えをすると家計の通信費を大きく節約できます。両社の家族単位や学割の詳細は次のようになっています。
【家族割引】
家族割の条件や割引額はワイモバイルとUQモバイルともに同じです。家族割と学割は併用できます。
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ワイモバイル |
UQモバイル |
詳細 |
2回線目以降の回線の基本使用料が500円/月割引(9回線まで対応可能) |
2回線目以降の回線の基本使用料が500円/月割引(9回線まで対応可能) |
【学割】
学割は、割引期間や割引額が申し込みプランによって異なります。プランSであればUQモバイルのほうがお得になり、プランRであればワイモバイルの学割のほうがお得になります。
どちらも学割対象者とその家族まで割引が適用されるので家族で同じ格安SIMにしたほうが安くつきますよ。
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ワイモバイル |
UQモバイル |
期間 |
受付終了 (2020年6月1日まで) |
受付終了 (2020年5月31日まで) |
対象年齢 |
5歳~18歳のどもとその家族 |
18歳以下の子どもとその家族 |
内容 |
5歳~18歳の子どもとその家族のスマホベーシックプランM/Rの基本使用料が13ヶ月間1,000円/月割引になる |
18歳以下子どものスマホプランS/Rとその家族のスマホプランRの基本使用料が安くなる |
【ワイモバイルを家族で利用した場合】
家族4人(夫と長子はプランM、妻と末子はプランS)で利用する場合の料金シュミレーションです。利用期間によって、適用されるサービスが異なります。
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月額料金(4人) |
内訳 |
最初の6ヶ月間 |
6,420円 /月 |
夫 1,980円/月 |
7ヶ月~13ヶ月 |
9,220円 |
夫 2,680円/月 |
14ヶ月以降 |
11,220円 |
夫 3,680円/月 |
【UQモバイルを家族で利用した場合】
家族4人(夫と長子はプランR、妻と末子はプランS)で利用する場合の料金シュミレーションです。利用期間によって、適用されるサービスが異なります。
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月額料金(4人) |
内訳 |
最初の13ヶ月間 |
5,920円 |
夫 2,980円/月 |
14ヶ月以降 |
8,420円 |
夫 2,980円/月 |
ワイモバイルは割引期間にデータ容量プレゼントがあるので、容量を多く必要とする場合は候補になります。一方、長期間使うことを想定すると、ワイモバイルよりもUQモバイルのほうが安く利用できます。
ワイモバイルとUQモバイルを交互に乗り換えるのが得策?

結局、お得に利用するためには2年毎にワイモバイルとUQモバイルをMNPで交互に利用するのが良いの?

現在は契約の2年縛りなどもなくなったし、必ずしも2年毎に乗り換えをする必要はないよ。
2019年10月から契約の2年縛りやスマホ端末の大幅な値引きが法律で禁止されたこともあり、2年毎に格安SIMを転々とするメリットはあまりなくなりました。
以前はワイモバイルもUQモバイルも最初の2年間は基本使用料が安くなるなどの割引キャンペーンが実施されていましたが、現在では殆ど行われていないため、MNP転出手数料や乗り換えの手間などを考えると、必ずしも2年後に乗り換える必要はありません。
ただし両社とも新規もしくはMNPで契約した場合にはスマホ端末が大幅に安く購入できるキャンペーンなどをよく行っています。お得にスマホを使い続けたい場合には、2年毎というよりもスマホを機種変更するタイミングで乗り換えを行なうことでスマホ代金を大きく節約できるので、任意のタイミングで乗り換えを行うのがおすすめです。
加えて、両者とも3月~5月の新生活が始まる期間には期間限定で学生割引キャンペーンを実施することが多いので、中学や高校、大学に進学する子どもが居る家庭の場合、このシーズンに家族で乗り換えることで、大きな節約効果が期待できます。
まとめ 通話必須な人はワイモバイル、料金・速度重視な人はUQモバイルがおすすめ
それぞれの格安SIMの特徴を鑑みると、各サービスは次のような人に向いていると考えられます。自分の使い方にあった格安SIMを選んでくださいね。
ワイモバイル
- よく音声通話発信をする人
- 初めて格安SIMを利用する人
- 実店舗で契約したい人
- 元Softbankユーザー
- paypayやヤフーショッピング、ヤフオクなどをよく利用する人
UQモバイル
- 料金の安さを重視する人
- 動画やSNSをよく利用する人
- 通話機能はあまり利用しない人
- 必要に応じて自分で考えてオプション選択をしたい人
- WiMAXを利用している or 利用しようと考えている人
コメント
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