料金プランや10分かけ放題など似ている楽天モバイルとワイモバイル。どちらにするか迷いますよね。楽天モバイルは自社回線でのサービスが開始したので、速度に関しては大幅な改善が期待できます。
この記事では、楽天モバイルとワイモバイル2社を徹底比較したのでその結果を紹介します。
《調査結果》
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楽天モバイルとワイモバイルの違いは?

楽天モバイルとワイモバイルにはそれぞれどんな特徴があるの?

楽天モバイルは月2,980円の定額料金でネットも通話も使い放題で使えるよ。一方、ワイモバイルは日本全国で安定した通信ができるし、10分かけ放題も利用できるよ。
楽天モバイルの定額で使い放題というのは他の格安SIMにはない大きな特徴です。従来のような速度でイライラすることもありません。
一方のワイモバイルは通信速度の速さと10分かけ放題が特徴な格安SIMです。店舗数も多く、サポート体制も大手キャリアのような安心感があります。
それぞれの2社のサービス内容を比較してみました。
【楽天モバイルとワイモバイルの違いは?】
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総合評価 |
電話もデータ通信も使い放題! |
高速通信が可能!大手キャリアと遜色ない使いやすさ |
料金(データ容量) |
2,980円/月 |
S 2,680円/月(3GB) |
M 3,680円/月(9GB) |
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R 4,680円/月(14GB) |
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通信速度 |
30Mbps前後 |
10Mbps前後 |
かけ放題 |
時間無制限のかけ放題 |
10分かけ放題 |
データ繰り越し |
× |
× |
高速 / 低速モード切り替え |
○ |
× |
割引オプション |
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・家族割引 |
解約金 / 縛り |
なし |
なし |
店舗数 |
約580店舗 |
約880店舗 |
支払い方法の種類 |
・クレジットカード/デビットカード |
・クレジットカード |
iPhone対応 |
非対応 |
対応 |
楽天モバイルの他にはない強み
楽天モバイルの最も大きな強みは、2,980円の定額料金でデータ通信と電話・SMS機能が使い放題になることです。他の格安SIMで月額3,000円前後のプランと比較すると「高速データ容量は5GB前後で無料通話分もなし」という内容が多く、ここまで太っ腹なプランは楽天モバイルだけです。
また、格安SIMのデータ通信使い放題というと、速度の遅さが気になりますが楽天モバイルはdocomoやauなどと同じように自社回線を使っているので、イライラせずに使うことができます。支払いには楽天スーパーポイントも利用できるので、日頃から楽天スーパーポイントを貯めている人にもおすすめの格安SIMです。
楽天モバイルはこんな人におすすめ
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※楽天回線は全国に拡大中ですが、回線エリア外の場合はパートナー回線(au)での通信となり毎月のデータ容量は5GBまでです。5GB超過後は最大1Mbpsの速度になります。現在の楽天回線対象エリアの確認はこちら
先着300万人を対象に1年間の月額料金を無料にするキャンペーンも実施しているので、固定費を削減したい人にはぴったりです。
楽天モバイルの新プラン「Rakuten UN-LIMIT」の詳細はこちら(別記事)
ワイモバイルの他にはない強み
ワイモバイルは、ソフトバンクのサブブランドということで他の格安SIMよりも優先的に回線が割り当てられているので、全国で安定した高速通信が可能です。
通話は、基本使用料金の中に10分かけ放題サービスが含まれているので、別途通話料金を支払わずに済みます。月額462円のヤフープレミアム会員が無料で利用でき、Paypayの割引サービスや雑誌やマンガの読み放題を無料で利用できるのは大きなメリットですね。
ワイモバイルはこんな人におすすめ
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ワイモバイルの詳細はこちら(別記事)
《料金比較》楽天モバイルとワイモバイルどちらが安い?

単純に料金を比較した場合、楽天モバイルとワイモバイルはどっちが安いの?

大量のギガを使う人は楽天モバイルのほうが安くなります。一方であまりギガを消費しない人やWi-Fi環境下で過ごすことが多い人はワイモバイルでデータ容量を選択肢たほうが良いでしょう。
楽天モバイルの「Rakuten UN-LIMIT」プランとUQモバイルの最安プラン(Sプラン・3GB)を2年使った場合、いくらかかるのか料金を比較してみました。
すると、楽天モバイルのほうが24,260円安くなり、パートナー回線エリアであっても毎月5GB使えるので、楽天モバイルのほうがお得になります。
【楽天モバイルとUQモバイルの料金比較】
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楽天モバイル |
ワイモバイル |
1年目 |
0円 |
27,960円 |
2年目 |
35,760円 |
32,160円 |
総額 |
35,760円 |
60,120円 |
※価格は税抜
楽天モバイルの新プランは先着300万人の月額料金を1年間無料にするキャンペーンをやっているので、今申し込みをすればノーリスクかつお得に楽天モバイルを利用できます。(いつ解約しても違約金はありません)2年目以降も同様のサービス内容なので、ワイモバイルのSプランと比較するのであれば楽天モバイルがおすすめです。
反対に、データ容量はあまり使わないのであれば基本料金の安いワイモバイルを選んだほうが経済的な負担を下げることができます。また、ワイモバイルには家族割や学割があるので、家族で利用するのであればワイモバイルも候補になります。
《通信速度比較》楽天モバイルとワイモバイル快適に使えるのは?

楽天モバイルとワイモバイルの通信速度はどっちが速いの?

速度は楽天モバイルのほうが高速です。でも、楽天回線のエリア外ではワイモバイルのほうが高速です。
速度は楽天モバイルのほうが速く、安定しています。データ容量も使い放題なので、速度制限の心配も不要です。ただし、楽天回線を利用できるエリアは限定されるので、地方の山間部などではワイモバイルのほうが安定して使えるでしょう。
通信速度が速いのは?
楽天モバイルは平均して30Mbps前後の速度、ワイモバイルは10Mbps前後の速度で通信ができます。2社とも格安SIMによくある混雑時の速度低下も気になりません。
ネットの高画質の動画を視聴するのに必要な速度が3Mbps前後なので、どちらも普段使いでは不自由なく使えますが、大容量アプリなどをダウンロードする場合には楽天モバイルの方がストレスを感じずに済みますよ。
混雑時でも通信速度が安定しているのはどちらか?
楽天モバイルもワイモバイルも回線混雑時に極端に速度が遅くなってしまうことはありません。基本的に両社とも24時間安定した高速通信が可能です。
ただし、楽天モバイルのパートナー回線を利用する場合は、一般的な格安SIMの通信速度と同等(5〜10Mbps前後)まで速度が落ちます。対象エリア外であればワイモバイルを使ったほうが安定するでしょう。
データ容量超過後の通信速度に差はあるか?
楽天モバイルは楽天回線のエリア内であればデータ無制限で高速通信ができますが、楽天回線のエリア外では5GB/月のデータ容量を超過すると通信速度が最大1Mbpsに制限されます。1Mbpsの速度でもLINEの無料通話やYou Tube(標準画質)の利用は可能なのでヘビーな使い方をしなければ特にストレスを感じることはないでしょう。
一方でワイモバイルの場合、データ容量を使い切ると通信速度が最大128kbpsにまで制限されます。128kbpsの速度ですと、ニュースアプリの起動にも時間がかかってしまうため、まともにスマホが使えなくなってしまうことを覚悟しておきましょう。
データ容量は翌月持ち越しできるか?
楽天モバイルもワイモバイルもデータ容量の繰り越しはできません。特にワイモバイルは毎月データ容量が決まっているので、多く余るのであればプランを下げたほうが良いでしょう。
《サービス比較》楽天モバイルとワイモバイル対応が良いのは?

格安SIMが初めてな人は楽天モバイルとワイモバイル、どっちのほうが使いやすい?

docomoやauのようなサポート体制が整っているのはワイモバイルですね。楽天モバイルは基本的にオンラインでのやりとりが中心になります。
ワイモバイルは店舗も多く、格安SIM初心者にやさしい
ワイモバイルはソフトバンクのサブブランドということもあり、店舗はソフトバンクの店舗と併設されています。店舗を持たない格安SIMがほとんどなので、こうして実店舗があり直接サポートしてもらえるのは貴重です。楽天モバイルは店舗こそあるものの、あくまでサービスの中心はオンラインなので「自分でなんとかするのが面倒」な人には不向きかもしれません。
楽天モバイルはiPhoneが使えないので注意
楽天モバイルの新プラン「Rakuten UN-LIMIT」は2020年4月8日にスタートしたばかりのプランで、楽天回線に対応する端末も限られています。
現時点ではAndroid端末33種類(くわしくはこちら)の動作保証確認ができていますが、その中にiPhoneは含まれていないので注意しましょう。厳密に言うと、iPhone XR以降の端末であれば通信可能ですが、保証はされないので使わないほうが懸命です。
また、楽天モバイルの通話が無料かけ放題になるのはRakuten Linkというアプリを使いますが、Rakuten LinkのiOS版アプリはなく、かけ放題にならないので注意しましょう。
楽天モバイルではLINE認証(ID検索)ができない
ワイモバイルはソフトバンク系列なのでLINE認証ができますが、楽天モバイルはLINE認証できません。そのため、ID検索が利用できず、QRコードやメールアドレスでの招待で友だち追加をするようになります。LINEが利用できないわけではありませんが、ID検索をよく利用している方はワイモバイルをおすすめします。
解約料は楽天モバイルもワイモバイルも不要
楽天モバイルもワイモバイルも2019年10月以降に新規契約した人であれば、契約解除料金は発生しません。最低利用期間もないので、いつでも解約できます。気になるほうから使ってみてもいいかもしれません。
家族で使うなら楽天モバイルとワイモバイルどちらがお得か?

家族みんなで格安SIMに乗り換える場合、どちらのほうが安くなるんだろう…?

子どもがいる家庭であれば学割が利用できるワイモバイルに優位性があります。楽天モバイルは家族割や学割はありません。
夫・妻・高校生の子ども・中学生の子どもの4人家族で楽天モバイルとワイモバイルを利用する場合には具体的にどの程度の料金がかかるのか計算してみました。
ワイモバイルの割引
新規割:6ヶ月間毎月700円の割引 |
※新規割り、家族割、学割は併用可能
※おうち割光セットと家族割の併用は不可
家族4人で使うと楽天モバイルがお得
ワイモバイルには家族割などの割引もありますが、2年間使った場合、楽天モバイルは141,840円、ワイモバイルは226,480円かかり、その差は84,640円です。
【楽天モバイルを家族で利用した場合】
楽天モバイルには家族割や学割などはなく、通話、データ通信量の制限のない月額2,980円のプランのみです。今なら、キャンペーンで1年間無料になるので家計にも優しい格安SIMになるでしょう。
楽天モバイルは、18歳以下の人が利用する場合、安全に使うための「i-フィルター for マルチデバイス(月額300円)」の申し込みが必須です。そのため、子供の人数×300円かかります。
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月額料金(4人) |
内訳 |
1年目 |
600円 |
夫 0円/月 |
2年目以降 |
11,820円 |
夫 2,980円/月 |
※価格は税別
【ワイモバイルを家族で利用した場合】
家族4人(夫と長子(高校生)はプランM、妻と末子(中学生)はプランS)で利用する場合の料金シュミレーションです。利用期間によって、適用されるサービスが異なります。
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月額料金(4人) |
内訳 |
最初の6ヶ月間 |
6,420円 |
夫 1,980円/月 |
7ヶ月~13ヶ月 |
9,220円 |
夫 2,680円/月 |
14ヶ月以降 |
11,220円 |
夫 3,680円/月 |
※価格は税別
安全のためにスマホを持たせるのであればワイモバイルのSプラン(3GB)で十分です。ただし、中学、高校生になってくると音楽や動画をよく見るようになったり、友達とのコミュニケーションもLINEやツイッターなどを利用する機会がぐっと増えます。そのため、定額プランのほうが余計な有料オプション料金を支払わずに済むかもしれません。
まとめ 通話もデータ通信もよく利用する人は楽天モバイル、あまり使わない人はワイモバイルがおすすめ
楽天モバイルとワイモバイルのそれぞれの特徴を鑑みると、それぞれのサービスは次のような人に向いています。
○楽天モバイル
- 毎月のデータ通信量が5GBを超える人
- 仕事用も兼ねたスマホで通話料やデータ通信量も自腹の人
- 10分以上の電話が多い、1日1回以上音声通話を利用する人
- 日頃から楽天カードや楽天市場で買い物をすることが多い人
○ワイモバイル
- 大手携帯電話会社と同感覚でスマホを使いつつ、節約したい人
- 電話はあまりしないけど、電話機能は欲しい人
- データ通信は毎月2〜3GB 程度の人
- 日頃からPayPayやヤフーショッピングを利用している人
- iPhoneを使い続けたい人
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