mineoのメリットとデメリット


今回はそんなmineoの特徴やメリット・デメリットなどをまとめました。
mineoのおすすめポイント
mineoのおすすめポイントは以下の3点です。
- ドコモ、au、ソフトバンクのすべての回線に対応している
- 余ったデータ通信量を家族や友達と分け合える
- 独自のコミュニティサイト「マイネ王」がある
ドコモ、au、ソフトバンクのすべての回線に対応している
mineoはドコモ、au、ソフトバンクのすべてのキャリア(回線)に対応しています。
格安スマホの中には他にも複数の回線に対応しているものがいくつかあります。それでも3回線すべて対応しているのは珍しく、2019年4月にLINEモバイルがau回線を始めるまでは、3回線すべてに対応しているのはmineoだけでした。
3回線すべてに対応しているので、今使っているスマホをそのまま使いたい場合にどのキャリアからでもSIMロック解除不要で乗り換えられるのがメリットです。
なお、mineoでは各回線のプランを
- au回線のプラン:Aプラン
- ドコモ回線のプラン:Dプラン
- ソフトバンク回線のプラン:Sプラン
と呼んでいます。
余ったデータ通信量を家族や友達と分け合える
mineoでは「パケットシェア」と「パケットギフト」という2つのサービスを使うことで、余ったデータ通信量を家族や友達と分け合うことができます。
パケットシェアは当月中に使いきれず翌月に繰り越したデータ通信量を、最大10回線までシェアできる機能です。最大10人(回線)でグループを組むことができ、一度グループを組んでおけばそれ以降は自動的に余った容量がシェアされます。
格安スマホによっては1つのプランを複数人で分ける「シェアプラン」が利用できます。シェアプランは1契約で複数人が使えるのがメリットですが、誰か1人が使いすぎてしまうと全員が速度制限にかかる恐れがあるのがデメリットです。
パケットシェアなら個人で自分の容量を確保しつつ余った容量をシェアできるので、その心配がありません。
一方、パケットギフトは任意のユーザーに任意のデータ通信量をプレゼントできる機能です。パケットシェアはグループを組むと余った容量が自動でシェアされますが、パケットギフトはプレゼントするユーザーとデータ通信量を毎回選ぶことができます。
独自のコミュニティサイト「マイネ王」がある
mineoでは独自のコミュニティサイト「マイネ王」が用意されています。公式でコミュニティサイトがある格安スマホはmineoだけです。
マイネ王では他のユーザーと交流や情報交換ができます。ユーザーが非常に活発で質問に対する返答もすぐに返ってくるので、分からないことがあってもすぐに解決します。
私は以前、手元にあるドコモのスマホでmineoが使えるかどうか気になったことがありました。mineo公式に質問をしたところ「動作確認されていないスマホについては動作を保証できない」
という回答にとどまりました。
そこでマイネ王で質問したところ「同じ端末でmineoを使っている」という回答がいくつも返ってきたため、安心してmineoに乗り換えることができました。
このように、身近に格安スマホ利用者がいない状況でも疑問点の解決や情報共有ができるのがマイネ王の大きなメリットです。
なお、マイネ王に登録すると全mineoユーザーでデータ通信量を共有できる「フリータンク」が使えるようになります。
フリータンクは「他のユーザーとの助け合い」をコンセプトに作られた機能で、誰でも自由にデータ通信量をタンクに預けたり、逆に引き出したりすることができます。
フリータンクが画期的なのは、誰でも毎月1GBまではデータ通信量を引き出す、つまり自分のその月のデータ通信量を無料で1GB増やせる点です。月末にデータ通信量が足りなくなった場合などに重宝します。
データ通信量をタンクに入れるかどうかも任意ですが、余ったデータ通信量を入れておけば誰かの役に立つかもしれません。まさに、ユーザー同士の助け合いで成り立っている機能と言えます。
mineoのデメリットや注意すべき点


SoftBankの回線を利用したSプランは月額料金が割高
mineoの3つのプランのうち、ソフトバンク回線を利用したSプランは他社よりも月額料金が割高な点に注意してください。 同じく3回線に対応している「LINEモバイル」のソフトバンク回線のプランと料金を比較してみました。
【mineoとLINEモバイルのソフトバンク回線の料金比較(音声通話SIM)】
データ通信量 | mineo Sプラン | LINEモバイル |
500MB | 1,750円 | – |
1GB | – | 1,200円 |
3GB | 1,950円 | 1,690円 |
5GB | – | 2,220円 |
6GB | 2,630円 | – |
7GB | – | 2,880円 |
10GB | 3,570円 | 3,220円 |
20GB | 5,030円 | – |
30GB | 6,950円 | – |
両者に共通している3GBと10GBを比較すると、LINEモバイルのほうが300円ほど安いのが分かります。また、LINEモバイルは1GBのプランが1,200円で使えますが、mineoは500GBのプランが1,750円と容量が少ないにも関わらず500円以上高いです。
mineoの料金プランと割引サービス


音声通話SIM(デュアルタイプ)
まずは音声通話SIMからです。mineoでは音声通話SIMを「デュアルタイプ」と呼びます。
【音声通話SIM(デュアルタイプ)料金表】
データ通信量 |
月額料金 |
||
Aプラン | Dプラン | Sプラン | |
500MB | 1,310円 | 1,400円 | 1,750円 |
3GB | 1,510円 | 1,600円 | 1,950円 |
6GB | 2,190円 | 2,280円 | 2,630円 |
10GB | 3,130円 | 3,220円 | 3,570円 |
20GB | 4,590円 | 4,680円 | 5,030円 |
30GB | 6,510円 | 6,600円 | 6,950円 |
同じ容量でもプランごとに料金が異なり、SプランはAプランより440円、Dプランより350円も高いです。
また、Sプランは
でも説明した通り、他社のソフトバンク回線と比べても割高です。また、mineoは音声通話SIMでも最低利用期間がありません。試しに格安スマホを使いたい人にとっては、万が一合わなくてもすぐ解約できるので安心です。
データ通信専用SIM(シングルタイプ)
続いてデータ通信専用SIMの料金を見ていきましょう。mineoではデータ通信専用SIMを「シンプルタイプ」と呼んでいます。
【データ通信専用SIM(シングルタイプ)料金表】
データ通信量 |
月額料金 |
|
Aプラン/Dプラン | Sプラン | |
500MB | 700円 | 790円 |
3GB | 900円 | 990円 |
6GB | 1,580円 | 1,670円 |
10GB | 2,520円 | 2,610円 |
20GB | 3,980円 | 4,070円 |
30GB | 5,900円 | 5,990円 |
データ通信専用SIMではAプランとDプランは同じ料金です。Sプランはやや高いですが、その差は90円だけと音声通話SIMほど割高ではありません。
データ通信専用SIMの場合はプランごとの料金差はあまり考えなくていいでしょう。
通話オプション
mineoでは3種類の通話オプションが用意されています。
- 10分かけ放題(月額850円)
- 通話定額30(月額840円)
- 通話定額60(月額1,680円)
10分かけ放題は1回10分までの通話が何度でも無料です。1回10分以内の短い通話を何度もする人は10分かけ放題を選びましょう。
通話定額は毎月決まった時間まで無料で通話ができるオプションです。毎月の通話時間が30分くらいの人は通話定額30、60分に収まる人は通話定額60を選びましょう。
当サイトでは格安スマホの通話オプションについて詳しくまとめています。1回10分以上の電話を何度もするような人や、無料通話を活用してなるべく安く通話をしたい人は
も参考にしてください。
mineoキャリア決済
mineoでは独自のキャリア決済サービス「mineoキャリア決済」が利用できます。キャリア決済とは、スマホの料金と一緒にショッピングやアプリ課金の料金を支払えるサービスのことです。
格安スマホでキャリア決済が使えるのは珍しく、2019年5月現在サブブランド(UQモバイル/Y!mobile)以外でキャリア決済ができるのはmineoだけです。
ただし、mineoキャリア決済で支払えるのはGoogle Playで購入するアプリやアプリ内サービスの料金だけです。大手キャリアのキャリア決済のようにショッピングなどでは使えません。
mineoキャリア決済が使えるプランはDプランの音声通話SIM(デュアルタイプ)のみです。利用できる端末はAndroidのみで、iPhoneでは使えません。
割引サービス
mineoでは「複数回線割引」と「家族割引」という2つの割引サービスが用意されています。
複数回線割引は同一のIDでmineoを複数申し込んだ際に各回線の月額料金が50円割引される割引です。
一方、家族割引は家族でmineoを個別に契約した際に各回線の月額料金が50円割引されると割引です。
単に複数回線を一人で利用したい時には、複数回線割引を利用するしかないため、どちらにするか迷う必要はありません。違いを考える必要があるのは、家族で利用する場合です。
つまり、家族の代表者の一人で申し込むか、それとも、家族の複数人がそれぞれ申し込むか、そのどちらが良いかを考えないといけない場合には、違いを理解しておく必要があります。
【複数回線割引と家族割引の比較表】
複数回線割引 | 家族割引 | |
条件 | 1つのIDで複数回線を契約する | 家族が個別にmineoを契約する |
割引額 | 各回線の月額料金が50円割引 | 同左 |
申し込み | 不要 | 必要 |
名義 | 統一 | 個別 |
複数回線割引は、1人で複数のSIMカードを使う人に適用されるだけでなく、家族で格安スマホを使う際に名義や支払いを統一したい場合も有効です。例えば父親名義で3回線を契約し、母親と子供がそれを使う用にすれば支払いを父親にまとめつつ、家族でmineoを使うことができます。
ただし、MNPを利用して家族ごと他社からmineoに乗り換える場合、複数回線割引を適用しようとすると乗り換え前に名義を統一しておく必要があります。
一方、家族割引は、割引額は複数回線割引と同じですが、「名義を統一しなくていい」という違いがあります。
家族割引は個別に契約することで適用されるので、乗り換え元の名義が統一されていなくても、そのまま乗り換えることができます。つまり、乗り換え前の面倒な名義変更の手続きが必要ないというメリットがあります。
また、複数回線割引は条件を満たせば申し込み不要で適用されますが、家族割引は別途申し込みが必要です。そのため、家族割引は申し込みを忘れないようにしないといけません。
なお、両方の条件を満たした場合は家族割引が優先して適用されます。
とは言え、結局複数回線割引と家族割引はそこまで大きな違いはありません。家族でMNPをする際に名義が統一されており支払いを1つにしたいなら複数回線割引、名義が違うなら家族割引、とだけ覚えておけばいいでしょう。
mineoの解約金
音声通話SIM(デュアルタイプ)でも説明した通り、mineoでは音声通話SIM・データ通信専用SIMともに最低利用期間がなく、解約金もかかりません。
ただし、2019年9月以前に契約している場合、MNP転出手数料に注意が必要です。12ヶ月以内にMNPを利用して他社に乗り換えると、MNP転出手数料が3,000円から9,500円かかってしまいます。 2019年10月以降に契約した場合のMNP転出手数料は一律3,000円です。
解約金・MNP転出手数料に関して、他社の状況も含めて詳しく知りたい場合は、
【2019年10月1日版】大手キャリアと格安スマホの解約手数料の改定状況
を参照ください。
初期費用は事務手数料とSIMカード発行料がかかる
mineoでは初期費用として「事務手数料」と「SIMカード発行料」がかかります。
SIMカード発行料はプランごとに以下の通りに決まっています。
- Aプラン:230円
- Dプラン:341円
- Sプラン:337円
事務手数料は全プラン共通で3,000円です。ただし、「エントリーパッケージ」を使えば事務手数料を0円できます。エントリーパッケージはネット通販(Amazon)や家電量販店で購入可能です。
通常、事務手数料はネットから申し込んでも店舗から申し込んでも同じ3,000円です。しかし、ネットから申し込む際にエントリーパッケージに記載されている「エントリコード」を入力することで3,000円の事務手数料が無料になります。
エントリーパッケージの価格は購入場所にもよりますが、300~500円ほどで購入できます。
パッケージを利用することで、SIMカード発行料を含めても初期費用を実質500~800円ほどに抑えることが可能です。
大手キャリアとの料金比較


ドコモから移った場合の月額料金変更イメージ
大手キャリアであるドコモからmineoに乗り換えた場合、月額料金がどれくらい安くなるかをシミュレーションしてみました。
mineoとドコモはそれぞれ以下のプランを契約するとします。
- mineo:Dプランの音声通話SIM(3GB)
- ドコモ:ギガライト3GBまでの料金(定期契約なし)
なお、端末代は含めず純粋な月額料金だけで比較するとし、価格はいずれも税抜きです。
【ドコモとmineoの月額料金比較】
ドコモ | mineo | |
基本料金 | 4,150円 | 1,600円 |
かけ放題オプション | 700円(5分) | 850円(10分) |
月額料金(合計) | 4,850円 | 2,450円 |
2年間の合計金額 | 116,400円 | 58,800円 |
:料金比較計算式
116,400円‐58,800円=57,600円
ドコモとmineoの月額料金を比較すると、mineoの方が2年間で57,600円安くなります。
なお、ドコモは2019年10月の料金改定時に月々300円のデータ通信料金を廃止しました。
申し込み方法
mineo公式サイトから申し込む
mineoは公式サイトから申し込めます。待ち時間が一切なく、24時間いつでも申し込めるのがメリットです。
また、mineoではネットと店舗のいい所取りをした「mineoショップオンライン」も利用できます。mineoショップオンラインを利用すれば、ウェブから申し込みを行い、最短当日に店舗でSIMカードを受けられます。
待ち時間なしで申し込むことができ、しかも即日SIMカードを受け取ることが可能です。近くに店舗があるけど申し込みは楽にしたい、という人はmineoショップオンラインを活用しましょう。
mineoショップや家電量販店といった実店舗から申し込む
mineoは全国のmineoショップや家電量販店などの取扱店でも契約できます。mineoショップと一部の即日受渡対応店舗では即日で新規契約・MNPができます。
で紹介した通り、申し込みだけをオンラインで行い店舗ではSIMカードの受け取りだけをすることも可能です。
自分でプランやオプションの選択ができる人は時間がかからないmineoショップオンラインを使い、自分1人では分からないので店員さんと相談しながら申し込みたい人は直接店舗に足を運べばいいでしょう。
申し込み時に受けられるサポート
店舗では初期設定とデータ移行のサービスを受けられる
mineoショップと一部のサポート店舗では、
- SIMカードの差し替え
- ネットワーク設定
- メール設定
といった初期設定を無料でしてもらえます。実際に受けられるサービスは店舗によるので、近くの店舗に問い合わせてみましょう。
また、有料で電話帳やデータの移行サービスも受けられます。移行サービスの料金や受けられるサービスは店舗によります。
アフターサポート体制
mineoでは全国のmineoショップで以下のアフターサポートを受けられます。
- プラン、タイプ変更
- 端末追加購入(機種変更)
- SIMカード変更および再発行
また、月額500円の「スマホ操作アシスト」オプションを使えば遠隔操作でメール設定やデータのバックアップ、LINEの初期設定といったサポートを受けられます。
端末補償サービス
既存端末を保証してくれる「持込み端末安心保証サービス」
手元にある端末でmineoを利用する場合は「持込み端末安心保証サービス」が利用できます。mineo以外で購入した端末が故障した際に修理または交換してくれるサービスです。
保証サービスの内容は以下の通りです。
【持込み端末安心保証サービスの内容】
月額料金 | 500円 |
保証範囲 | 破損、全損、水漏れ |
保証内容 | キャリア(ドコモ/au/ソフトバンク)のAndroid:交換 SIMフリーAndroidとiPhone:修理または交換 |
修理代金 | 無料(上限4万円) |
交換代金 | 1回目:5,000円 2回目:8,000円 |
利用回数 | 年2回まで |
持込み端末安心保証サービスはマイページからいつでも加入できます。また、持込み端末安心保証サービス加入後に機種変更をした場合、保証端末変更申し込みをすることで新しい機種も引き続き保証を受けられます。
新規端末を保証してくれる「端末安心保証サービス」
mineoで新しくセット購入した端末の場合は「端末安心保証サービス」が使えます。
【端末安心保証サービスの内容】
月額料金 | 370円 |
保証範囲 | 破損、全損、水漏れ |
保証内容 | 交換 |
交換代金 | 1回目:5,000円 2回目:8,000円 |
利用回数 | 年2回まで |
端末安心保証サービスはAndroid端末のみ利用できます。iPhoneを購入した場合は利用できません。iPhoneは購入してから30日以内であればApple社の保証サービスである「AppleCare+」もしくは「AppleCare Protection Plan」に加入できるので、そちらを利用しましょう。
また、持込み端末安心保証サービスと違い、申し込めるのは端末のセット購入と同時のみです。後から端末安心保証サービスだけを別途申し込むことはできません。
mineoの通信速度
当サイトでは主要な格安スマホのリアルタイムの通信速度 を掲載しています。ここでmineoのDプランを見ると、12:00や18:00は速度が低下し、それ以外の時間帯は安定しているのが分かります。
回線が混雑する時間帯であるお昼や夕方は0.5Mbpsを下回ることがあります。それ以外の時間帯は安定した速度がでるので快適に使えます。
mineoのまとめ


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