iPhoneでも楽天モバイルが使えるようになり、ますます「eSIMで楽天モバイルを使ってみたい」と思う人が増えているのではないでしょうか?eSIMでの契約はオンラインで手続きが完了し、初期設定もシンプルです。
ただし、楽天モバイルでeSIMを利用するには、まず以下の点をクリアする必要があります。
- eSIM対応の端末であること(最新のiPhone 12などはOK)
- SIMロックフリーの端末もしくは楽天回線対応
- 初期設定にはWi-Fi環境が必要
この記事では、実際にeSIMを利用している筆者が楽天モバイルのeSIMを契約するメリットや初期設定の手続き方法を解説します。
また、楽天のeSIMプラン(Rakuten LUN-LIMT Ⅵ)を申し込めるのは楽天回線に対応した端末のみなので申込みの際は、対応しているか以下の公式サイトから確認するようにしてください。
※iPhoneはiOS 13.5.1以降に対応
esimとは?メリット・デメリットを解説

そもそも「eSIM」ってなんなの?

eSIMは、スマホに最初から内蔵されているSIMカードのことだよ。SIMカードを抜き差しせずに使えて、手続きも簡単だから乗り換えしやすくなるんだ。
esimとは
eSIMはEmbedded SIM(組み込まれたSIM)の略で、最初からスマホ本体に組み込まれているSIMカードを指します。これまでのスマホでは、機種変更や他社への乗り換えをする際、物理式のSIMカードを抜き差しやSIMカードの返却・初期設定が必要でした。eSIMであれば、SIMカードは不要になり、乗り換えの際の面倒な手続きや設定が不要になります。
esimにするメリット
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eSIMで契約する最も大きなメリットは他社への乗り換えや機種変更が簡単になることです。海外ではesim利用が日本よりも普及しており、海外での利用にも便利です。
また、サブ回線として契約することも可能です。物理的なカードが不要で、オンラインで契約手続きが完了するので、店頭で長時間の説明を受ける時間も省くことができますよ。
esimのデメリット、注意点
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eSIMのデメリットは、eSIMに対応しているスマホ端末が少なく、eSIMに対応している通信事業者も少ない点です。現時点では最新のiPhoneやGoogle Pixel 4など最新のハイエンドモデルのスマホのみがeSIMに対応しており、個人利用できる通信事業者は格安SIMは楽天モバイル、ワイモバイル、IIJmio、BIC SIMの4社のみです。
※大手キャリア(docomo、au、ソフトバンク)からはタブレット向けのデータ通信など一部の限定された用途向けのみでesimに対応しています。
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楽天モバイルのesimを契約するメリット
※1年間無料キャンペーンは2021年4月7日に終了

楽天モバイルのeSIMって何がいいの?

料金は1年間無料だし、オンラインで申し込みをしたり、申込後にRakuten Linkを利用した場合には楽天スーパーポイントがもらえるよ。
楽天モバイルUN-LIMIT Ⅵってどんなプラン?
楽天モバイルのプランは「UN-LIMIT Ⅵ」1つのみで、とてもわかりやすいプランです。2021年4月からは、データ使用量に応じて、月額料金が変わります。
《Rakuten UN-LIMIT Ⅵの料金プラン》
利用料金プラン
2021年4月7日までに申し込むと、1年間月額料金が0円でした。無料期間が終了したあとは以下のような料金体系になっており、他社と比較しても安く利用できます。
楽天モバイル UN-LIMIT Ⅵ | ||
---|---|---|
料金プラン (月額) | 0GB〜1GB | 0円 |
1GB超過後〜3GB | 1,078円 | |
3GB超過後〜20GB | 2,178円 | |
20GB超過後〜無制限 | 3,278円 | |
高速データ容量 | 国内 | 楽天回線エリア:無制限 パートナー回線エリア:5GB |
海外 | 2GB |
|
高速データ容量超過後の速度 | 楽天回線エリア:無制限 | |
楽天回線エリア:無制限 パートナー回線エリア:最大1Mbps |
||
データチャージ | パートナー回線エリア:550円/1GB | |
ネットワーク | 4G、5G(※2021年夏予定) |
※価格は税込み
2021年夏頃までに人口カバー率96%へ拡大予定となっており、楽天回線エリアが日本全国になるので、エリア外の方も申し込んでおいて損はないでしょう。
さらに、2021年夏ごろを目処に、メールアドレスの提供も開始されるため、楽天モバイルに乗り替え後もキャリアメールを利用することができます。
データ通信容量 / 通信速度
iPhone XRの副回線に楽天モバイルのesimを設定してみた。
楽天エリア外だけど、まあまあのスピード出てる。 pic.twitter.com/00B0tY2oeV— しましましまりす (@oioioio42798959) July 17, 2020
楽天回線エリアではデータ容量無制限で高速通信が使い放題となっています。通信速度は実測値で平均して30Mbps前後で、格安SIMの中で高速といわれるワイモバイルやUQモバイルと同等、もしくはそれ以上の通信速度です。
通話 / SMS(国内・海外)
Rakuten Linkという専用のコミュニケーションアプリを利用すると、通話料は国内通話は完全無料、海外から国内への通話も無料です。またRakuten Linkを利用した国内・国際SMSも無料で利用できます。(Android・iPhone端末、いずれにも対応しています)
UN-LIMITがスタートした当初は、通話やグループチャットのみでしたが、ニュースや楽天ペイでの支払いにも対応するなどRakuten Linkでできることが増えています。
- 国内通話、SMS
- 国際通話、SMS(対象66カ国・地域)
- 電話帳(QRコードでの読み取りも可能)
- 最大100人までのグループチャット(ビデオ通話、写真の共有なども可能)
- ニュースの閲覧、クーポンの使用
- 楽天ペイでの支払い
- ポイント履歴の確認
Rakuten Linkはアプリをインストールすると、アドレス帳の移行も自動で行ってくれるので面倒な手続きなくすぐに使えるようになります。
楽天回線エリア外の場合
楽天モバイルのエリアマップ、昨日付で更新されて仙台市内のエリアが2か所増えてたけど楽天生命パーク宮城は相変わらず入ってないwhttps://t.co/aEIGlAgk2S pic.twitter.com/BSSaNwO6tX
— Noriyuki (@Noriyuki0320) July 23, 2020
魅力的な楽天モバイルですが、唯一注意すべきなのが「楽天モバイル回線エリア内であるか」です。楽天回線の対象エリア外で通信をする場合、au回線(実測値は平均して20Mbps前後)へでのデータ通信となり、データ通信量も無制限ではなく5GB/月になります。5GB超過後は1Mbpsで使い放題。
楽天モバイルは、従来の格安SIM(MVNO)と違い自社回線を持っているため通信速度もdocomoやauと同じくらいの速さで利用できます。利用可能エリアも山間部を含め、日本全国に拡大しており、都心部のみならず利用できる点もポイントです。
>楽天回線のエリア確認はこちら(公式サイトへ)
楽天モバイルのesimは何がスゴイの?
楽天モバイルではeSIMも従来のSIMカードもプラン内容に違いはなく、音声通話SIMでの契約が可能です。
eSIMは他社の格安SIM(IIJmioやBIC SIM)でも契約できますが、いずれも”データ通信専用”で音声通話はできません。データ通信容量や通信速度においても、現状楽天モバイルのほうが優れています。また、メインで既にiPhoneやiPadを利用している場合には現在契約している回線を残しつつ、サブ回線として利用できるなどのメリットもあります。
iPhoneもOK!楽天モバイルのesimが使える対応製品

楽天モバイルのeSIMって今使っているスマホでも契約できるの?

eSIMに対応している楽天回線の端末か最新のiPhoneやiPadは利用できるよ。心配なときは、契約前に楽天モバイルの公式サイトで確認できるよ。
楽天モバイルをeSIMで契約する場合は、「eSIMのみの契約」もしくは「eSIMに対応した端末+eSIMのセット契約」の2通りあり、端末を持っている場合はeSIMのみ契約すればOKです。
これから端末を購入する場合は、「楽天回線に対応している端末」もしくは「SIMロックフリーでeSIM対応している端末」を選んでくださいね。
楽天回線に対応している端末
2021年3月24日現在、楽天回線に対応をしていて、なおかつeSIMでの契約が可能な端末は以下です。
- Rakuten Hand
- Rakuten mini
- Rakuten BIG
- OPPO A73
- AQUOS sense4 lite
- Google Pixel 4/4a/4 XL/5
- iPhoneXS/XR以降に発売されたiPhone(iPhone X/11/12シリーズやiPhone SE第2世代)
Google Pixel 4シリーズについては、楽天モバイルでセット購入はできないため、自分で端末を購入する必要がありますが、Rakuten回線での継続的な接続検証が認められているので、安心して利用ができます。
大手キャリアで購入した端末の場合にはSIMロックを解除する必要があるので、大手キャリアでご利用していた方はご注意ください。AppleストアでSIMフリー端末を購入した場合はSIMロックはかかっていないため、解除は不要です。
動作保証対象外とは?
楽天回線対応端末であれば、楽天モバイルが通信や通話などの動作確認を保証してくれますが、iPhoneなどの動作保証外端末だと、突然繋がらなくなった場合でも、返金や補償などサポートを受けることはできないので注意が必要です。
タブレットの対応製品
データ通信のみになってしまいますが、iPadのSIM対応端末であれば楽天モバイルのeSIMでの契約・利用が可能です。
- 11インチ iPad Pro
- 12.9インチ iPad Pro (第3世代)
- iPad Air (第3世代、第4世代)
- iPad (第7世代、第8世代)
- iPad mini (第5世代)
楽天モバイルの申込みやeSIM初期設定は簡単?開通できないときは?

楽天モバイルのeSIMの申し込みや設定って難しそうだな。

説明書に従えばかんたんにできるよ。慣れれば物理SIMでの初期セットアップ(APN設定など)よりも圧倒的にスマートに申し込みや設定ができます。
楽天モバイルのeSIM申込み方法
楽天モバイルをeSIMで申し込み場合の具体的な流れですが、以下のようになります。
- 楽天モバイルの公式サイトにアクセスし、「お申し込み」を選択します。
- プラン選択で「Rakuten UN-LIMIT」を選択後、「SIMタイプ」で「eSIM」を選択します。
3. 申し込み内容に不備がなければ、3日程度でQRコードが記載されたスターターガイドが届きます。
それまでに、以下のアプリをダウンロードしておきましょう。
- myモバイル(使用状況や契約変更などができるアプリ)
- Rakuten Link(通話、SMS、連絡帳などの機能をもつアプリ)
楽天モバイルeSIMの初期設定方法
スターターガイドが届いたらいよいよ楽天回線の開通手続きを行います。なお、eSIMの初期設定をするには、Wi-Fi環境が必要です。また、Android製品以外を使用する場合はmyモバイルにアクセスできるPCやタブレットも用意しましょう。
Androidの場合
- スマホをWi-Fiに繋ぎ、スターターガイドに記載されているQRコードを読み込みます。
- QRコードを読み取ると楽天モバイルのサイトに繋がるのでログインします。
- ログイン後、開通手続きを行います。
iPhone/iPadの場合
- Wi-Fiに接続し、スターターガイドに記載されているQRコードを読み込みます。
- 「モバイル通信プランのインストール」が表示されるので、「モバイル通信プランを追加」をタップします。
- 楽天モバイルを主回線にするのか副回線にするのかの選択画面が表示されるので、画面の案内に従って設定をします(切り替えはいつでも可能です)。
- 回線設定の手続きが済んだら、設定アプリから「モバイル通信」→「副回線(楽天モバイル)」→「モバイルデータ通信ネットワーク」と進み「モバイルデータ通信」と「インターネット共有」の欄に「rakuten.jp」と入力します。
- その後、「モバイル通信」→「音声通話とデータ」と進み、VoLTEをオンにします。
楽天モバイルのeSIMでよくあるトラブルは?
楽天モバイルの申込画面ではデフォルトで物理式のSIMカードでの申込みになっているため、eSIMではなく間違って従来のSIMカードを発行してしまったという口コミが多数確認されています。
もしも誤って物理SIMを発行してしまった場合には、My楽天モバイルにログインして「SIMカード交換」から手続きを行うことでeSIMへの切り替えが可能です。
またiPhone/iPadで利用する場合、開通手続きをしただけでは通信や通話はできず、別途APN設定やVoLTEをオンにする必要があることを念頭に置いておきましょう。
楽天モバイルのesim申込みにかかる費用は0円!

楽天モバイルのeSIMを契約するには初期費用としていくらかかるの?

楽天モバイルは手数料がかからないから、0円で乗り換えができるよ。初期費用がかからないのはうれしいね。
楽天モバイルのeSIM契約の初期費用を安く済ませる方法
楽天モバイルは新規・乗り換え、どちらの場合も初期費用はかかりません。また、今なら、新しく契約(新規・乗り換え)すると、5,000ポイントもらえるキャンペーンが実施されています。
楽天ポイントは1ポイント=1円なので、契約することで実質5,000円ゲットできることになります。
5,000ポイントもらうには?
以下の2つの条件を満たすと、5,000ポイントもらうことができます。
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Rakuten Linkを利用するだけで手数料を実質的に無料にできるので、契約後は速やかにRakuten Linkの登録と利用を行い、キャンペーンの適用条件を満たしておきましょう。
※Rakuten Linkアプリをインストールするだけでは対象にならないので注意しましょう。
キャンペーン内容は時期によって変わります。チャンスを逃さないように早めの申し込みをおすすめします。
楽天モバイルのeSIM契約にかかる費用
2021年3月現在、楽天モバイルの契約事務手数料やMNP転出手数料は0円のため、初期費用はかかりません。
Rakuten UN-LIMIT2.0を新規で申込みをした場合
新規契約事務手数料として3,300円の新規契約がかかります。上記で紹介したように、Rakuten Linkのインストール・利用で実質無料にできます。
楽天モバイル(スーパーホーダイなど)から楽天モバイル(UN-LIMIT2.0)に乗り換えた場合(MNP)
初期費用として3,000円かかりますが、後日スーパーポイントで3,000円相当が還元されるので、実質無料になります。
他社からMNP乗り換えした場合
新規契約事務手数料税込3,300円+MNP転出手数料(2,000円~3,000円※キャリアによって異なる)=5,000円+税~6,000円+税の費用が必要です。ただし、この場合もキャンペーンが適用されると、のちほどポイントバックで実質無料で乗り換えができます。
また、満足行かなかった場合でも楽天モバイルの契約解除料は0円です。キャンペーン終了時期は未定なので、終了前に乗り換えることをおすすめします。
まとめ
楽天モバイルでは現在実質無料で契約ができ、申込で5,000ポイントもらうことができます。eSIMで楽天モバイルに申し込みをすれば手軽にiPhoneのサブ回線を増やすこともできますし、データ容量無制限で通信ができます。
通信量の節約を考えている方や、テレワークの導入をきっかけに通信回線の増強を考えている方には特におすすめです。
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