

格安SIMが一般的になり、月々の通信費を安くするために大手キャリアから乗り換えたい! という方が増えてきました。しかし、大手キャリアにはキャリア決済という便利な機能があるため、通信会社を変更すると、今まで通りの決済が出来るのか不安という方がいるのではないでしょうか。
結論からお伝えすると、ワイモバイル・UQモバイルのようにドコモ、au、Softbankの大手通信会社でなくても、キャリア決済できる格安SIMもあります。また、スマホ決済サービスや、クレジットカードを利用することによって代用できたり、使い過ぎが気になる方は、プリペイドカードで代用できます。
本記事では、キャリア決済が気になって格安SIMに乗り換えるのが不安な方向けに キャリア決済の特徴から代替案までお伝えし、月々の通信費を出来る限り安く利用するお手伝いをします。
キャリア決済の特徴


キャリア決済は、購入したサービスや商品の代金を月々の通信料金と合わせて支払うことができる決済サービスです。クレジットカードやプリペイドカードが必要のない決済方法で、インターネットなどでの買い物に利用できます。一度設定をしてしまえば、決済のたびにクレジットカード番号を入力する必要がないので、手軽に決済が可能です。
大手3社のキャリア決済の特徴
特徴自体に大きな違いはありませんが、ドコモ、au、Softbankそれぞれのキャリア決済の特徴を以下に示します。
【大手三社のキャリア決済特徴】
ドコモ払い | auかんたん決済 | Softbankまとめて払い | |
---|---|---|---|
上限設定単位 | 1,000円単位 | 1円単位 | 1円単位 |
利用可能場所 | 実店舗・ウェブどちらも可 | 実店舗・ウェブどちらも可 ※iPhoneの場合はウェブのみ |
ウェブのみ |
クレジットカードなどのキャッシュレス決済は、時々、思った以上に使い過ぎてしまう恐れがありますが、キャリア決済は月の使用額の上限を自分で設定することで、使い過ぎを防ぐことができます。
利用可能なウェブサイトや店舗は各社異なりますので、公式サイトをご確認ください。
キャリア決済のメリットと代替案


キャリア決済は便利な機能ですが、キャリア決済が使えなくという理由で格安SIMへの乗り換えをためらう必要はありません。 なぜならキャリア決済は別の方法で代用出来るからです。
多くの人がキャリア決済を利用し続ける理由としては主に以下の3つがあります。
- 利便性・慣れ
- 使いすぎ防止
- クレジットカードの代わり
それぞれの代替案を示すので参考にしてください。
格安SIMでキャリア決済を利用したい人
キャリア決済は、一度設定してしまえばクレジットカード番号のような長いカード番号を入力する必要がないので、手軽に決済が可能なサービスです。
格安SIMにして月々の通信費を押さえたいが、どうしてもキャリア決済を利用したい場合には、キャリア決済を利用できる格安SIM会社を選択することで対処可能です。
キャリア決済を利用できる会社は以下の4つです。
- UQモバイル
- ワイモバイル
- mineo
- 楽天モバイル
キャリア決済利用できるサービスが4社のなかで、「ワイモバイル」は利用できる対象サービスが多く利用できます。格安SIMでキャリア決済を利用したい方は一番の候補になると思います。
サービス内容は格安SIM会社ごとに異なるので、以下の表で特徴をまとめました。
【格安SIM4社のキャリア決済サービス比較】
利用上限 | 利用可能サービス | ||
ワイモバイル | ソフトバンクまとめて支払いの一部サービスを利用可能 |
2,000〜 最大100,000円まで (年齢、利用状況による) |
App Store、 AppleMusic、 iTunesStore、 Google Play Store |
UQモバイル |
auかんたん決済の一部サービスを利用可能 |
1,500円〜 最大50,000円まで (年齢、契約期間による) |
Google Play Store、 App Store、 iTunesStore |
mineo | ドコモ回線、デュアルタイプの利用者のみ。利用サービスも限定される。 |
20,000円〜 最大100,000円まで (年齢、利用状況による) |
Google Play Storeのみ |
楽天モバイル | クレジットカードを設定している利用者のみ。 |
10,000〜 最大100,000円 (年齢、利用状況による) |
Google Play Storeのみ |
ワイモバイルを利用する
ワイモバイルは、Softbankかんたん決済と全く同じサービスが利用可能です。Softbankを利用していて格安SIMに乗り換えをしたいという人は、ワイモバイルなら決済の方法を全く変えることなく乗り換えることが出来ます。
【ワイモバイルの「ソフトバンクまとめてい払いの利用上限額】
限度額(毎月) | |
---|---|
満12歳未満 | 最大2,000円 |
満20歳未満 | 最大20,000円 |
満20歳以上 | 最大100,000円 |
UQモバイルを利用する
UQモバイルではauかんたん決済と同名のサービスが利用できます。
ただしauで提供されているauかんたん決済とは別物です。特に利用可能サービスが狭く、auに比べ全体的に限度額が低くなる点には十分注意してください、
【au・UQモバイルのauかんたん決済利用上限額】
au | UQモバイル | |
---|---|---|
13歳未満 | 1,500円 | 1,500円 |
13~17歳 | 10,000円 | 10,000円 |
18~19歳 | 20,000円 | 10,000円 |
20歳以上 利用期間4ヶ月未満 |
100,000円 | 10,000円 |
20歳以上 利用期間4~24ヶ月 |
同上 | 30,000円 |
20歳以上 利用期間25ヶ月以上 |
同上 | 50,000円 |
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mineoを利用する
mineoのキャリア決済利用は、ドコモ回線でデュアルタイプを利用している方に限られます。キャリア決済の利用ができるものの、ワイモバイルやUQモバイルモバイルと比較して対象となるサービスがGoogle Play Storeしかないので注意が必要です。詳しくはmineoのおすすめポイントの記事を参照ください。
楽天モバイルを利用する
楽天モバイルでキャリア決済を利用する場合、支払い方法を「クレジットカード」にしている方に限られます。また、データSIMユーザーは対象外だったり、対象サービスがmineoと同様Google Play Storeに限られるので国内に多いiPhoneユーザーにとっては不便に感じてしまいます。
楽天モバイルの通信速度やメリット・デメリットについては「楽天モバイル《UN-LIMIT》の通信速度や口コミ評判は?(別記事)」で詳しく解説しています。
使い過ぎを防止したい人
キャリア決済は月の利用額に上限を設けることが出来るので、支出額を管理することが出来ます。クレジットカードでの支払いは大変便利ですが、手元からお金が消えて行かないので、無意識に使い過ぎてしまいがちです。
使い過ぎを防止する代替案としては、LINE Pay やPayPayといったスマホ決済サービスを利用する方法があります。
【使い過ぎ防止が可能なスマホ決済の特徴】
PayPay | LINE Pay | |
---|---|---|
銀行口座チャージ | 〇 | 〇 |
実店舗利用 | 〇 | 〇 |
ウェブ利用 | Yahooショッピングなど | ZOZO TOWNなど |
PayPayやLINE Payは指定した銀行口座から任意の金額をアプリで手軽にチャージすることが可能です。プリペイドカードのように、あらかじめ支払った金額のみ利用可能なので、使い過ぎ防止になります。
【LINEPay チャージ画面】
LINEPayは銀行口座を設定すれば、上記のようにLINEのアプリ画面から100円単位でチャージが可能です。チャージした金額のみ使用可能となるので、使い過ぎをコントロールできます。
また、他にもOrigamiPayなどのスマホ決済サービスがありますが、チャージという方法が取れず、利用した分だけ銀行口座から直接引き落とされます。手軽さはありますが、使い過ぎ防止という観点からだと、PayPayやLINE Payに軍配が上がります。
PayPayはウェブでの利用はYahoo関連のサービスが中心です。Yahooショッピングなど関連のサービスをよく利用する人はPayPay、ZOZOTOWNやLINESTOREを利用する人はLINE Payが適しています。
対応店舗の詳しい情報は各社公式サイトを参照ください。
クレジットカードを持ちたくても持てない人
キャリア決済はクレジットカードがなくても決済が出来ます。学生のように年齢の問題でクレジットカードを持てない人は、キャリア決済があると便利です。
クレジットカードが持てない人の代替案としては以下の方法があります。
- 家族カードを利用する
- iTuneカードやGooglePlayカードといったプリペイドカードを利用する
- プリペイド式のクレジットカードを利用する
以下、それぞれ解説します。
家族カードを利用する
年齢や収入が要因でクレジットカードを持てない人は、家族カードを利用する方法があります。家族カードとは、既にクレジットカードに契約している人の家族が持つことのできるクレジットカードです。クレジットカードの審査に通過した人の家族ということで、審査も必要なくカードを取得することが出来ます。
三井住友VISAカードを例にとると、クレジットカードの契約者と生計を共にしている18歳以上(高校生を除く)であれば、特に審査を受けることなく取得が可能です。
キャリア決済で決済できるサービスは基本的にクレジットカードも利用可能なので、家族カードを取得できればキャリア決済の代替方法となります。
iTuneカードやGooglePlayカードといったプリペイドカードを利用する
クレジットカードは使い過ぎてしまう恐れがあるから使いたくないという人や、18歳未満 で家族カードも取得できない人は、iTuneカードやGooglePlayカードといったプリペイドカードを利用する方法があります。appストアやGoogleplayストアといったアプリやウェブでの利用に限られますが、手軽に決済が可能です。
また、プリペイドカードの特徴として、支出額を管理しやすいことが挙げられます。自分であらかじめ支払った金額を利用するので、「思っていたよりも使い過ぎてしまった。
ということがなく、使い過ぎの防止策としても有効です。
プリペイド式のクレジットカードを利用する
高校生でクレジットカードが持てないけど、「クレジットカードを使った決済をしたい」という方には、プリペイド式クレジットカードを利用する方法があります。
あらかじめ支払った金額内となりますが、クレジットカードが使える場所であれば、クレジットカードと同じように決済が可能です。プリペイド式クレジットカードの最大の特徴は、「審査がない」ことです。あらかじめ支払った金額をクレジットカードとして決済するので、カード会社側がお金を回収できないリスクがないので、審査不要です。
さらにプリペイドでの支払いになるので、通常のクレジットカードと異なり使い過ぎの防止策としても優秀な方法と言えます。プリペイド式クレジットカードは、審査なしで発行可能なので、キャリア決済を代用する方法として優れています。
格安SIMなら料金の節約とキャリア決済どちらも可能に


キャリア決済に縛られることなく通信会社を選択するために、キャリア決済の代替案について解説しました。
クレジットカードやプリペイドカードもありますが、ワイモバイル・UQモバイル・mineo・楽天モバイルなど格安SIM4社であれば、引き続きキャリア決済を利用できるので、安心して乗り換えできますよ。
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