トーンモバイル(TONE)やイオンモバイルならIP電話が簡単・低価格で利用可能


IP電話を利用する方法はいくつかあります。その中でも今回は、トーンモバイル(TONE mobile)やイオンモバイルのように元々サービスやオプションに組み込まれている格安スマホ会社で利用する方法を紹介します。トーンモバイルやイオンモバイルでのIP電話の利用は比較的分かりやすいので、スマホ初心者の方でも安心して利用可能です
IP電話の特徴とメリット・デメリットの概略

IP電話の特徴として挙げられるのは、データ通信を利用して通話を行う点です。IP電話は、距離に応じて料金が変動する電話回線の代わりに安価な設備で実現できるインターネット回線を利用して通話を実現します。そのため、通話料などが安くなるのが大きなメリットです。
IP電話を利用する場合1時間の通話で15MBぐらいデータを消費します。通話に必要な通信速度は20kbps程度ですので、一般的な速度制限(200kbps)でも通話することが出来ます。データを使い過ぎてしまうことで生じる速度制限の状況でも、IP電話は問題なく利用可能です。
一方、安価なインターネット回線を用いて通話を実現しているため、時々通話が不安定になることがデメリットです。LINE電話を使ったことのある人は、音質品質などを理解しやすいと思います。回線の状態などにより、通話が途切れ途切れになることもあります。
トーンモバイルはIP電話が標準仕様で簡単に利用可能


最も簡単に050の番号で始まるIP電話を利用できる通信会社はトーンモバイルです。トーンモバイルではスマートフォンを契約すると、IP電話を標準で利用する仕様になっています。したがって、トーンモバイルでは、通常の電話を使うのと同じように、特にユーザーが意識することなくIP電話である「TONE電話」を利用できます。
通話料もTONE電話同士は無料です。携帯や固定電話に対してもTONE電話は低価格で通話可能です。通常の携帯電話の通話はどこにかけても20円/30秒のため、携帯電話宛には半額、固定電話宛であれば1/10程度の価格で通話できます。
【トーンモバイル通話料金詳細】
TONE電話 | 090オプション | |
TONE電話宛 | 0円 | 17円/30秒 |
国内携帯電話宛 | 10.5円/30秒 | |
国内固定電話宛 | 2.16円/30秒 |
トーンモバイルの標準仕様だとIP電話であるTONE電話しか利用できないため、通常回線を利用した090で始まる番号を利用する場合は別途オプション(950円)に加入する必要があります。
イオンモバイルは「050かけ放題」でIP電話がかけ放題


イオンモバイルでは通常の格安スマホ会社と同様に、音声SIMの契約は、090、080から始まる一般的な電話が標準仕様です。追加オプションの050かけ放題(月額1,500円)に加入することでIP電話を追加利用できます。イオンモバイル以外には、制限のない通話かけ放題のオプションを提供している会社はありませんので、通話のヘビーユーザーには有力な候補になり得ます。
050かけ放題では専用のアプリを利用して通話をします。通常の090、080といった番号とは別に050の番号が別途割り当てられ、国内であれば固定電話、携帯電話、IP電話どこにかけても通話し放題です。ただし、050かけ放題では国際電話は利用できません。
格安スマホ会社が提供するIP電話サービスのデメリット


通信会社が提供するIP電話サービスで共通の注意点は、110、118、119といった3桁サービスやナビダイヤルなど、発信できない番号があることです。トーンモバイルとイオンモバイルの050かけ放題オプションの対応状況を書き表に整理しました。
【IP電話サービス発信可否】
トーンモバイル 標準の「TONE電話」 |
イオンモバイル 「050かけ放題」オプション |
|
緊急ダイヤル (110・118・119) |
× | × |
時報(117) 災害用伝言ダイヤル(171) |
× | ○ |
ナビダイヤル | × | × |
フリーダイヤル | × | ○ |
トーンモバイルは標準仕様でIP電話のみのため110や119にかけられない
トーンモバイルは標準仕様がIP電話のため、090オプションサービスに入っていないと、いざという時に110番や119番にかけることが出来ません。IP電話でいざという時に警察や消防を呼ぶためには、最寄りの警察署や消防署の固定電話の電話番号をネットで調べ、該当番号に直接電話する必要があります。この点が気になる方は、トーンモバイルを利用するのを断念するか、月額950円を払って090オプションを利用すべきです。
イオンモバイルの標準仕様は通常の電話回線であるため、119などには通常の通話を用いることができます。そのため、イオンモバイル050かけ放題オプションでは、通話先の制限は特に問題になりません。
イオンモバイルはアプリを立ち上げていないと着信不可
イオンモバイルは「050かけ放題」のアプリを立ち上げていないと着信することが出来ません。スマートフォンを起動したときに自動で「050かけ放題」アプリは起動しますが、何かの拍子で終了してしまうと、着信出来ない状態になってしまいます。 着信出来ない状態では、電話としての機能を満たさないので、誤って終了してしまった場合は再度起動する必要があります。
まとめ


トーンモバイルやイオンモバイルでは手軽にIP電話を利用することが出来ます。少しのデメリットはありますが、価格的なメリットは大きく賢く利用したいサービスです。 LINEやSkypeなどの通話アプリでIP電話を利用する方法の詳細は
SkypeやLINEなどの通話アプリで通話料金を安くしよう!アプリの比較を公開
を参照ください。よりIP電話を活用できる方法が見つかりますよ!
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